【DTM】作曲のやり方まとめ(初心者向け)

【DTM】作曲のやり方まとめ(初心者向け)

こんにちは、YUYA GOTOです。

オリジナルの曲を作ってみたいけど、何から始めて良いか分からないという方に向けて、作曲の方法についてシンプルにまとめてみました。

この記事を読めば、ざっくりと作曲の流れと方法を理解いただけると思います。この記事では、私がよく制作する、EDMなどのダンスミュージックというジャンルにおける作り方を解説していきます。

なお、この記事ではパソコンを使った作曲、DTM(デスクトップ・ミュージック)を前提に解説していきます。私がおすすめするDTMソフト、Ableton Liveについては別の機会にまた解説していきたいと思います。

作曲は大きく分けて以下の5つのステップに分けることができ、以下の5ステップを一つ一つこなせば曲が完成します。

  1. 曲の流れ・構成を決める
  2. ビートを作る(BPMを決める)
  3. コード進行を付け足す
  4. ベースを付け足す
  5. メロディを付け足す

それでは一つ一つみていきましょう!

①曲の流れ・構成を決める

まず、曲の構成を決めます。曲のジャンルによっても構成は異なりますが、昨今流行りのダンスミュージックでは、構成は以下の通りほぼ決まっています。

なのでこれからEDM等を作りたいという方は基本的に以下の構成でOKです。

Intro / イントロ

Verse1 / バース1
Buildup1 / ビルドアップ1
Drop1 / ドロップ
1

Breakdown / ブレイクダウン

Verse2 / バース2
Buildup2 / ビルドアップ2
Drop2 / ドロップ2

Outro / アウトロ

Intro / イントロ

曲の導入部分です。色々なパターンがありますが、コード進行を聴き手に定着させるためのパートです。後述するDropのテーマを持ってくることもあれば、コード音だけから始まるパターンなどがあります。

Verse / バース

J-popでいうAメロ、Bメロに当たる部分です。

Buildup / ビルドアップ

後述のDropに向けて曲のテンションを盛り上げていく部分です。

Drop / ドロップ

聴き手が最も踊れるパート。曲のテーマとなる部分です。

Breakdown / ブレイクダウン

Dropが終わった後にビートがなくなり、緩急をつける大事な部分です。

Outro / アウトロ

曲の締めの部分です。ビートなどの音を徐々に減らしていき、曲の勢いをなくし、収束させていくことが多いです。

曲の構成(必要なパート)が決まったら、それぞれのパート別に、
ビート→コード→ベース→メロディ を繰り返し作っていくだけです。

②ビートを作る(BPMを決める)

構成が確認できたら早速、作っていきましょう。

まずは曲のBPM(テンポ)を決めるため、ビートを作リます。

コツとしてはまず、イントロではなく、ドロップパートを作ること。

ドロップができればビルドアップのイメージもできてきますし、ドロップのビートはイントロでもそのまま使えたりします。

ビート作りの基本的なテクニックとしては以下の2ステップ。

  1. 音を選ぶ(キック、スネア、ハイハット等)
  2. それぞれの音を並べる。

流れはシンプルです。ビート作りの詳細については以下の動画をご覧いただければイメージできます。動画はAbleton Liveを扱っていますが、基本はどのソフトも同じです。これはとてもわかりやすいです。

余談ですが、ビートボックスができるようになると、自分のビートボックスを一音一音サンプリング(録音)してドラム音として並べていくというオリジナリティの出し方もできますのでおすすめです。
ビートボックスのやり方は以下の記事をご参考下さい。

③コード進行を付け足す

ビートが決まったら、曲の雰囲気を決定づけるコード進行を考えます。

基本的なダンスミュージックであれば、4小節の決まったコード進行さえ作れればあとはそれをループすることで、曲として成り立ちます。

しかし、初心者からすると最も難しい段階と思っている方も多いと思います。

私もピアノは弾けませんが、

音楽理論を知らなくても、簡単に、そして自分のセンスだけでコード進行を作れるツールが実はあります。

それがこちらのScalerというツールです。

コード理論を知らなくとも、曲のジャンルを指定しておすすめのコード進行を選ぶことができるという音楽ソフト用プラグインです。これはかなりおすすめです。笑

midiキーボードの鍵盤一つに和音をアサインすることもでき、鍵盤を一つ押すだけでピアノを弾いてる感覚を味わえます。笑

Scalerを使ってまずはピアノで4小節分のお気に入りのコードを作れればOKで、4小節作れればまずはそれを基本コード進行として、イントロ〜バース〜ビルドアップ〜ドロップ〜アウトロまでループ再生させます。
(もちろん曲の展開毎に多少コードを変えるのもありですが、EDMは一曲に対して一つか二つのコード進行さえあれば十分です。)

Scalerで作ったコードはMIDIで書き出すこともできるので、シンセサイザーやその他の音色に置き換えればコードパートが一旦完成します。

気になる方は以下のリンクから購入・ダウンロードできますので、使用している音楽ソフトにプラグインとして導入して、是非試してみてください。

◼️Scaler | Plugin Boutique

https://www.pluginboutique.com/product/3-Studio-Tools/72-Utility/3933-Scaler

④ベースを付け足す

基本的なコード進行ができたらそれにベースを付け足します。

ベースは曲の厚みやグルーヴを生み出すためにとても重要です。

基本的には作ったコード進行に置けるルート音(コードの和音における一番低い音)に合わせてベースラインを決定します。

音が決まれば、ルート音をビートパートやコードパートのタイミングに合わせて鳴らせば基本的には音楽として成り立ちます。

しかし、ルートをなぞるだけでは面白みがなかったりもするので、⑤のメロデイができた後に、出来上がったビート、コード、メロディを聴きながら、ベースパートを自分で歌ってみて自分が気持ちいいと思う、ベースラインを打ち込んでみるというのが一番早いです。笑

あと、ここで一つのポイントですが、元々音楽ソフトに入っているベースのサウンドはそのまま使うことはおすすめしません。

個人的には無料の外部のベースプラグインを使ったり、EQでの低音レベルの調整をすることで初めてベースとしての低音の役割を果たしていると思っています。無料のベースプラグインであれば以下がおすすめです。

◼️Ample Bass P Lite v2.31 | AMPLESOUND

http://www.amplesound.net/en/download.asp

上記の無料プラグインでもこのようなリミックスのベースラインも作れちゃいます。是非お試しください。

⑤メロディを付け足す

そして肝心のメロディです。

よくメロディから曲を作るという方もいますが、今回解説してきたような流れでビート、コード、ベースを先に作っておくと、メロディの思いつきがかなりスムーズです。

作ったビート、コード、ベースを聴きながら、思いつくままに歌ったり、鍵盤を叩いてみたりすると自然とメロディが思いついたりします。

そして、こちらのメロディについても、ドロップから作り始めるのがコツです。

ドロップは曲のテーマのようなものなので、そのテーマさえ作れれば、それを基準にそのテーマをどのように引き立てるかを考えればよいのです。ドロップを引き立てるビルドアップやビルドアップを引き立てるバースというようにメロディを一つ一つ考えていくことがポイントです。

一つのメロディ作成のテクニックとしては「ボーカルチョップ」というテクニックがおすすめです。メロディの思いつきも早く、ワンランク上のダンスミュージックを制作することができます。気になる方は以下のAndrew Huangさんの動画でなんとなくイメージが掴めると思います。


以上、初心者向けのDTMの作曲の流れについてざっとまとめてみました。
(かなりざっくりとしたまとめ方になりましたが。。。笑)

これからパソコンを使って音楽を作ってみようという方に少しでも作り方の流れやイメージが伝われば嬉しいです。

質問はTwitter等で受け付けますのでお気軽にご連絡ください。
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>YUYA GOTO

YUYA GOTO

音楽クリエイター / Beatboxer / DJ。11歳の頃より、口だけでドラムやDJのスクラッチ音などを再現する「ビートボックス」を独学で始める。ビートボックスをバンドシーンに取り入れ、2015年には世界最大級のインディーズ・バンドコンテスト 「エマージェンザ・ミュージック・フェスティバル(Emergenza Music Festival)」の国内大会にて、音楽ユニット「ninja beats」として優勝。同年、ドイツ・ローテンブルクにて開催されるタウバタール・フェスでの世界大会の切符を手にし、日本代表として総合優勝を果たす。ニューヨーク、ドイツ、フランス、スイスなどでの演奏ツアー経験を重ね、Loop Station、Ableton Liveなどのライブルーピングシステムや生演奏を組み合わせた独自のDJスタイルを確立。 これまでの楽曲作品においては、自身のビートボックスサウンドや、ボーカルカットアップを活用した中毒性のあるダンサブルな楽曲を中心にリリース。創造性とパフォーマンス性を兼ね備えた音楽アーティストとして日々表現の幅を広げている。     ― Music creator, beatboxer, and DJ who began self-learning beatboxing at the age of 11, mastering the art of reproducing drum sounds and DJ scratches using only the mouth. Incorporating beatboxing into the band scene, in 2015, emerged victorious in Japan's largest indie band contest, the **Emergenza Music Festival**, with the music unit "ninja beats". In the same year, secured a place at the world finals at the Taubertal Festival in Rothenburg, Germany, and triumphed as the overall winner representing Japan. With extensive performance tours in New York, Germany, France, and Switzerland, established a unique DJ style that combines live looping systems such as Loop Station and Ableton Live with live performances. In musical endeavors, has released catchy and danceable tracks that feature signature beatbox sounds and vocal cut-ups. Continues to expand the horizons of expression as a music artist endowed with creativity and performance prowess.

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